思うほど高く算定されない!?
離婚の慰謝料は個々のケースで判断すべきものですから、それを統計から読み取ることに問題はあるかもしれません。ただ数ある事案がどういった傾向なのかを把握することも必要かと思い記載してみました。
離婚調停において、財産分与(慰謝料を含む)の認容・成立件数からその支払い金額別に見ると、100万円以下(取り決めなしと算定不能含む)が全体の約40%、200万円以下だと約51%、400万円以下だと67%、1,000万円以下になると事件数全体の約90%を占めます。この中の慰謝料割合は定かではありませんが、慰謝料が高額なケースは稀であることはご想像していただけるかと思います。
これを婚姻期間別にみると、婚姻期間5年未満の夫婦の約50%が、取り決め額100万円(財産分与全体)以下に該当しています。
5年以上10年未満のご夫婦になると、少し高い方向にシフトし全体の約60%が取り決め額400万円以下(内100万円以下は約30%)に該当しており、これは10年以上、20年以上のご夫婦においても、概ね高い金額にシフトしていく傾向にあります。
そもそも財産は婚姻期間に比例して増加傾向あり、個々の支払い能力や慰謝料の請求理由も様々なので一概に言えませんが、やはり慰謝料も婚姻期間、あるいは苦痛を受けている期間の長短が、少なからず算定に影響を与えていると思います。
[参考資料:平成19年度司法統計]
